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鮨なかむら 六本木のお寿司屋さん

品のいいすし屋である。六本木はすし屋としては店を構えずらい場所。金持ちのおじさんと、同伴なら何を食べても同じと思っているお姉さんの餌食になりやすい土地で、しっかりと味を評価して足を運んでくれているお客さんにも恵まれているのは、ここのご主人の寿司に対する真摯な取り組みからであろうか。

全てが上品で、一つひとつしっかりと仕事をしている。あん肝は薄味ではあるが、あとからほんのり甘さが顔を出す。あわびは、柔らかく煮てあり噛む程に潮の味が口の中に広がる。おつまみを頂いていると、さすが「吉兆」出身だと思ってしまう。握りはやわらかく握られていて、口の中でほぐれながらネタと一体になっていく。酢飯のまろやかさが脂の強いトロと特に相性がいい。また、こちらのカステラ調の卵焼きはデザートとしても逸品。

すし屋は、カウンター越しのパフォーマンスが最大の魅力だと思っているので(そういう意味でも「海味」が最高!!)、ここのご主人の物腰の柔らかさは、すし屋としのパフォーマンス力に掛けるきらいはあるが、静かに男同士でゆっくり話をしたいときなどにはもってこいの店だと思う。

ご主人の芯の強さが、寿司に現れてきたときに評価があがるのか。

鮨なかむら
03-3746-0856
港区六本木7-17-16 米久ビル 1F
http://r.tabelog.com/tokyo/rstdtl/13003314/
★★★☆
by george3214 | 2008-01-23 14:36 | 和食
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